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秋葉 純

久留米大学病院は、福岡県の県南に位置する筑後地区の特定機能病院、地域がん診療連携拠点病院、厚生労働省臨床研修指定病院です。我々、病理診断科・病理部は、久留米大学病院の各臨床科から、提出される検体の標本の作製から病理診断・細胞診断を病理学講座と連携しながら、行っている科です。9名の病理専門医、8名の細胞検査師が診断にあたり、病理専門医数は、国内でも有数の数を誇ります。我々の最大の任務は、一人一人の患者さんの検体に適切な病理診断・細胞診断を下す事です。

適切で迅速な病理診断・細胞診断は適切な治療の選択に不可欠です。そのために従来の形態的な観察は元より、免疫組織化学、遺伝子学的検索を積極的に取り入れる事により、さらなる診断の質の向上を目指して、臨床検査技師、細胞検査師、病理医が一体となって業務を行っています。また、昨今の目覚ましい癌をはじめとする治療薬の進歩に対応すべく、種々のコンパニオン診断(特定の薬の効果を予測する検査とその評価)をin-houseで行うことで、迅速な治療の開始に寄与しています。日進月歩の医療に後れを取らないために講習会、研究会、学会などに参加し、発表を行い、各自が研鑽に励んでいます。

各臨床科との連携は良好でカンファランスを定期的に行っているほか、解剖症例のCPCは、主治医、研修医、医学生の参加のもと全例行い、生前の所見と解剖時の所見の対比を詳細に検討しています。

筑後地区を主体とする病院から免疫組織化学やコンパニオン診断の依頼を受け、迅速に対応することで基幹病院として、地域医療の支援も行っています。

久留米大学はまもなく創立90年を迎えようとする伝統のある大学ですが、一つの特徴として、各科との垣根が低く、関係が良好であることが挙げられると思います。そして、我々、病理診断科・病理部も常に門戸を開いています。臨床の各科の協力を得ながら、一人一人の患者さんに適切な治療に結びつくような診断ができるように日々精進していく所存です。






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